2020年9月5日土曜日

広げよう支援の輪 ~有馬育英会~

水天宮の有馬宮司が理事長をつとめる有馬育英会では、優秀な資質を有しながら経済的理由により、学費の支払が困難な学生に対して無利子の奨学金貸与を行っています。現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済的に困難な高校生以上の生徒や学生に向けた緊急支援や助産師を目指す学生にも支援を行っております。応募は学校からの推薦が必要ですが、学生の方からのお問い合わせも随時受け付けております。

☆沿革

有馬育英会は、旧久留米藩(現・福岡県久留米市)育英部として、将来の人材育成を目的として明治39(1906)年に初代総裁 有馬頼萬(よりつむ)氏により設立された、歴史ある育英会です。藩校であった明善堂(現・福岡県立明善高校)を中心に多くの奨学生を輩出しました。

戦後、一時中断していた育英部は、現理事長の父であり、直木賞作家の故有馬頼義氏により昭和44年、財団法人有馬育英会として復活再興しました。育英部の奨学生として勉学に励んだブリヂストン創業者の石橋正二郎、政治家の石井光次郎らが、設立に寄与しました。

平成24年には一般財団法人へ移行し、現在に至っております。


有馬育英会HPはこちらhttp://www.arima-ikueikai.or.jp/

一般財団法人 有馬育英会 

103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2-6-2

水天宮道場ビル 4

 電話:03-5623-9511


2020年8月5日水曜日

御神酒のおはなし

例年に比べ遅めの梅雨明けとなり、ようやくビールの美味しい季節となりました。
今年はリモート飲み会などで、おうち時間を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
さて、神社では毎日、神様へお酒をお供えします。お酒は、飲むと意識が昂揚し、普段とは異なる精神状態になる作用や、腐敗を抑制したり殺菌作用があることから、昔の人はお酒を「清らかなもの」、「神様に近付くことができるもの」と捉えていたようです。また、高天原の神様から頂いた神聖な食べ物であるお米から造られる日本酒は、神事におけるお供え物として申し分なく、さらに御神酒(おみき)としてお下がりを頂けば、神様のお力が宿る上質な嗜好品ともなりました。
☆福戌御神酒
水天宮ではご祈祷を受けた方に御神酒をお渡ししています。ご妊婦様や授乳中の方はそのまま飲むことはできませんが、お料理にお使いになってもかまいませんので、ぜひご家族皆様で神様のご神徳をいただいてください。

☆お酒の奉納について
お酒を奉納したいのですがどうしたらいいですか、という質問を受けることがあります。直接受付にご持参いただくか、神社宛にお送りいただいても構いません。ご神前にお供えいたします。

2020年7月5日日曜日

思い立ったが吉日 ~六曜のおはなし~

カレンダーや手帳に記載されている「大安」や「仏滅」などの日柄を六曜といいます。結婚式などで日取りを決めるときに、気にされる方が多いのではないでしょうか。
六曜は元々、中国発祥の時刻を用いた吉凶占いのひとつで、鎌倉時代末期から室町時代にかけて、日本に伝わったと云われています。しかしながら、現在のような「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」として定まったのは明治になり西洋の太陽暦が使われ始めてからです。そして、私たちの生活の中で日の吉凶として広く取り入れられるようになったのは、実は戦後からです。
さて、六曜のそれぞれの意味は、
先勝:「先(さき)んずれば即(すなわ)ち勝つ」
友引:「凶事に友を引く」(昔は「共(に)引(き分ける)」の意味でした)
先負:「先んずれば即ち負ける」
仏滅:「仏も滅するような大凶日」元は「空亡」⇒「虚亡」⇒これを全てが虚しいと解釈 して「物滅」⇒「佛(仏)」の字が当てられました)
大安:「大いに安し」
赤口:「万事に用いない凶日、ただし法事、午の刻(午前11時頃から午後1時頃まで)のみ吉」

神社にお参りされるときにも、やはり日柄を気になさる方は多いですが、実は、神道と六曜はあまり関係はありません。ご神前で奏上する祝詞の中にも、「今日を生く日の足る日と選び定めて…」という言葉があります。物事が生き生きとして栄え、 満ち足りた日として選んで…という意味です。「戌の日だけれど、仏滅だわ」「家族の都合が合わなくて、大安にお参りできない」など不安になる必要はありません。お参りする日は神様とのご縁を結ぶ大切な日ですので、“思い立ったが吉日”と考え、ご参拝ください。

☆ミニ知識☆
六曜は基本的に先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順番で巡ってきますが、カレンダーの途中で、急に順番が違ってくることがあります。これは、旧暦の月の朔日(1日)はかならず決まった六曜から始まるという決まり事があるからです。

2020年6月5日金曜日

疫病退散

緊急事態宣言は解除されましたが、以前のような暮らしが戻るのはまだ先になりそうですね。
医学の発達していなかった昔、人は常に疫病の脅威にさらされてきました。『日本書紀』には、崇神天皇5年に疫病の記載があり、これが日本において最も古い記録とされています。第10代崇神天皇は、人口の半減をもたらしたこの疫病を鎮めるため卜占をさせて、様々な祭祀を行います。代々宮中で祭られてきた三種の神器のひとつである八咫鏡(やたのかがみ)を大和の笠縫邑(かさぬいむら)にお移し、皇女豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に祀らせました。これは後に伊勢の地にお移しされ、伊勢神宮の始まりとなります。

さて630日は夏越(なごし)の大祓です。伊勢神宮をはじめとする全国各地の神社行われます。これは黄泉の国から逃げ帰った伊弉諾命が穢れを払うために禊を行ったことに由来する行事です。
当社では、本日より境内にて人形(ひとがた)をお分けしております
お名前と年齢(数え年)を書いて体をなでて
息を吹きかけ、人形に罪穢れを移しましょう
(初穂料 百円)
知らず知らずのうちについた半年間の罪穢れを祓い清め、今年後半も健やかに過ごせるよう祈りましょう。

2020年5月15日金曜日

神のまにまに

神道では、神様へ感謝とお願いを申し上げるときに「祝詞」という独特な文を奏上します。ご祈祷で神職が少し節をつけて読んでいるのを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
古来、日本では言葉に霊力が宿ると信じられ、人が言葉を唱えることにより、その霊力が発揚されると考えられてきました。祝詞にはこの言霊信仰が根底にあります。今でも結婚式などで、縁起の悪い言葉を使わないようにしますね。言葉により幸福にもなりますし、不幸にもなりかねません。
また神道には「言挙げせず」という考え方があります。これは、あえて言葉にして明確にしたり、言い立てたりしないという意味です。言葉が神様の意思に背いたり、慢心によるものである場合、悪い結果がもたらされるとされました。昔の日本人は言葉の重要さを認識し、慎重に言葉を選んで使っていたのではないでしょうか。
日本人が周りを察して気配りができるのは、このあえて口にしないという「言挙げせず」の精神に起因しているようです。現代では、欧米文化の影響で「こと細かく伝えること」や、「自分の意見をはっきり言うこと」が重要視されるようになってきました。これからは「言挙げ」することもしないこともどちらも大切。「口は災いの元」にならないように、神様の大御心を大切に生きていきたいですね。

お預かり祈祷のご案内
郵送でご祈祷を承っております。
詳しくはコチラhttp://www.suitengu.or.jp/azukari/


2020年5月1日金曜日

掃除のすすめ ~神様も日本人もきれい好き~

「掃除をすると幸運がやってくる」ということを聞いたことはありませんか?
書店では“掃除”と“幸せ”をテーマとした本が沢山あります。科学的な根拠があるのかはわかりませんが、多くの人がそれを実践し、結果として幸せになったと感じる人が多いのも事実のようです。
さて、日本人は世界で最も綺麗好きな民族といわれます。家の中では靴を脱ぎ、毎日お風呂に入り、服も取り替え洗濯します。この日本人のきれい好きには神道が深く関わっているといえます。毎日の清掃は神明奉仕の原点です。神道では“清浄”をとても重要視し、私たちは清掃のことを“お清め”というほどです。

神社はもちろんそこで奉仕する人も、常に清らかである為に、いつも汚れを取り払い、よどみや邪気を祓っております。無心で黙々と掃除を行うことは、“心の修養”にもなります。
また、皆様が神社でお参りするときに、手水舎で手を洗い、口をすすぐのも、身も心もきれいにして神様へお参りする為の“禊ぎ(みそぎ)”という罪穢れを祓う神道の作法を簡略化したものです。
今はなかなかお参りにいらっしゃることができないかと思いますが、家の中で過ごす時間が増えたこの時期だからこそ、無理のない程度に掃除を行ったり、部屋の模様替えをして気分を変えてみたり…と“ささやかな幸せ”を感じてみてはいかがでしょうか。

皆様の心身の健康と、新型コロナウイルスの早期収束をお祈り申し上げます。

2020年4月15日水曜日

イナヅマの形 ~紙垂のおはなし~

神社の社殿には大きく長いしめ縄が張られています。そこに垂れている白い紙を「紙垂(しで)」といい、神聖な場所を表す目印です。風もないのに紙垂が揺れるのは、神様が歓迎しているなどといわれることもあります。紙垂は神聖な物にも付けられ、お正月に飾るお供え餅や神様に捧げる玉串、そして、お祓いに使う大麻(おおぬさ)という祭具には、棒から沢山の紙垂がつけられています。

※お祓い時の写真(大麻をもっています)
稲妻の形をしている紙垂は、白い紙を交互に切り裂くことによって「無限大の神威」を象徴しているといわれます。また、稲作とも関係があるといわれ、昔から、雷の多い年は豊作になるという言い伝えがあります。稲が花をつけ実り始める頃、雨と雷が多いことから、古代の人々は神様が雷光となり稲を実らせると考え、稲のツマ(古代は夫も妻もツマといい配偶者の意味)として信じられていたのです。
数年前、この稲の豊作と稲妻の関係が科学的に証明されたということが話題になりました。雷の放電により、田の水の中に肥料となる窒素の量が増えるそうです。古代の人々が稲の実りと雷が関係することを知っていたのは本当に驚きですね。

コロナウイルス感染症の影響もあり、いつから普段通りの生活に戻れるのか不安な日々を過ごしていることと思います。少しでも早く収束し、皆さまが安心してご参拝にいらっしゃれるよう願っております。