2021年1月5日火曜日

初水天宮

 本日は年が明けて最初のご縁日、「初水天宮」です。

江戸時代、水天宮が江戸の久留米藩上屋敷内にあった頃、殿様のはからいにより毎月5日のみ開門され、江戸の庶民たちにもお参りが許されたそうです。水天宮のご縁日が毎月5日なのは、このことに由来します。現在では、どの日にお越しいただいても、水天宮の大神様へお参りすることができます。

”鈴の緒”を外しております!
昨年の新型コロナウィルス感染症の影響により、神社においても「新しいお参りのかたち」が行われております。鈴の緒を外したり、アルコール除菌を常に行いソーシャルディスタンスを保つなど、以前のお参りのかたちとは一変しております。また、初詣も今年は「分散参拝」にご協力いただいております。ご参拝者様の良き日にお参りいただければと存じます。

水天宮の大神様と皆様とのご神縁が結ばれ、幸多き年になりますようお祈り申し上げます。

2021年1月1日金曜日

令和三年辛丑(かのとうし)の年

 新たな年を迎え、皆様におかれましては、益々ご清祥の御事とお慶び申し上げます。

 本年は辛丑(かのとうし)の年でございます。「辛」は同音の「新」につながり、新しい世代が生まれようとする状態を表すといわれております。そして「丑」には絡む(からむ)という意味があり、芽が種子の中で絡み結ばれる状態を表します。すなわち、意志を固め、地道に突き進むことで新たな発見があり、進展していく年となるでしょう。

さて昨年より、新型コロナウィルス感染が拡大し、私たちの生活様式が一変しております。人との距離を一定に保つこと、マスクの着用、三密の回避など、一人一人が意識を持ち、行動することが必要となっております。当社でも、社殿及び建物内にお入りいただく人数を制限し、ご参拝者様を案内する等、感染症対策を行っております。神社として古き良き伝統を守りつつ、新たな取り組みを講じ、これからもご参拝の皆様が安心且つ安全にお参りできるよう努めて参りたいと存じます。

 また本年は、久留米藩(福岡県久留米市)初代藩主有馬豊氏公が久留米の地へ入城し四百年という節目の年を迎えます。慶長五年(一六〇〇)の関ヶ原合戦で有馬豊氏公は徳川家康公が率いる東軍に属し、勝利をあげます。その後、慶長十九 年(一六一四)の大坂冬の陣、翌年の夏の陣に徳川家側として参加し、戦功をあげ元和七年(一六二一)に筑後一国二十一万石を与えられ、久留米城に入ります。爾来、明治維新にいたる約二百五十年の間、有馬家は幕藩体制のもと、水天宮の大神様の御神徳をいただき、久留米藩を治めておりました。

 私たちは歴史が育んできた知恵とその地の良き文化を知り、未来の子供たちへそして次世代へとつなげていく役割を担っています。今後とも水天宮職員一同、全身全霊を傾注(けいちゅう)して、神明奉仕に励んで参ります。

本年も、ご参拝の皆様方の益々のご多幸とご健勝をお祈り申し上げ、新年の御挨拶とさせて頂きます。

令和三年一月一日

                              有馬頼央

2020年12月9日水曜日

~納めと始めの12月~

今年も残すところあと1ヶ月をきりましたね。皆さま慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。12月は新たな年を迎えるにあたって、当社でも、煤納めはじめお正月の準備等、様々な物事をはじめる季節でもあります。写真は、この時期だけの子年と丑年の2つの金印を押した特別な御朱印「事始め限定御朱印」書きを行っているところです。※頒布は1231日迄で紙でのお渡しのみです。

「事始め限定朱印」の「事始め」って何だろう…と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。12月は「事始め」もしくは「事納め」という行事があります。同じ行事でも地域によって始めまたは納めと言ったり、日にちは8日や13日がはじまりであったり、12月ではなく28日や13日であったり…と様々です。元々12月と2月の8日に行われていたと云われており、「事八日」「八日節句」ともいいます。

また、「事」の語源はまつりごと。そして「事」とは神様をおまつりする「祭事」を示しているといわれており、関東では“ことのかみ”の祭祀を行う128日を事始めの日としています。江戸時代には陽数(縁起の良い数)であり、婚礼以外全て吉といわれる鬼宿日にあたる1213日が江戸城の「御煤納め」と定められ、お正月の準備を始める「正月事始め」として広まりました。正月事始めでは、煤払いや松飾りの用意など、年男(各家庭の家長のこと)が仕切り、年を司る神、年神様をお迎えするための準備を行います。

この年末は、幸先詣(さいさきもうで)という新しいお参りの方法もあります。なるべく混雑する日時を避け、皆様も「事始め」ということで、年神様を意識しながら、清々しい気持ちで新年を迎えることができるよう早めに取り掛かるのはいかがでしょうか。

来年はコロナ禍が終息し、皆さまにとって良い年となりますよう、お祈り申し上げます。

 


2020年11月5日木曜日

探してみよう~社紋のおはなし~

 皆さんは自分の家の家紋を知っていますか?

それぞれのご家庭に家紋が存在するように、各神社にも社紋(神紋)と呼ばれる紋章があります。紋とは、一族や団体の目印として用いられている固有の図柄のことであり、古くから家柄や地位などを表すものとして扱われてきました。

現在、日本には約10万種類もの、様々な紋が存在しているといわれています。神社と縁のある花や木、また神社の伝承をモチーフとしたものや、歴史上の人物に縁のある神社ではその家紋から転用されたものも多く、社紋には各神社の信仰対象や歴史が表されています。

さて水天宮では3つの紋が使われています。

先ず、三つ巴紋。有馬家の当主のみが使うことができる紋です。これは久留米藩主の祖である有馬豊氏(とようじ)公が摂津国有間神社(現兵庫県神戸市)を崇信し、天御中主大神のご神徳により立身出世を遂げ、そのご恩を代々忘れぬよう有間神社の社紋である三つ巴を有馬家の家紋としました。

次に、椿紋。これは、ご祭神である安徳天皇ゆかりの紋で、前述の三つ巴と並べて複紋の形で社紋として使われています。

次に、竜胆車紋。もともと京都の公家である久我家の紋で、第6代藩主有馬則維(のりふさ)公が久我家より使用を許され有馬家の紋としたと伝わっています。

日本ならではの“紋の文化”を知り、ご参拝の折に社殿等いろいろなところにある三つの社紋を探してみてください。

2020年10月5日月曜日

お参りは午前中がいいの?

 朝の早い時間に神社にお参りするのは、何とも清々しく気持ちの良いものです。私たちは、出社し、袴姿に着替えた後に先ず神様へお参りします。

さて昔から、神社のお参りは日中、特に午前中がよいといわれていますが、なぜなのでしょうか。人の往来の少ない早朝は、雑念の無いさわやかな空気を吸い、日の光を浴びることによって、心身ともに浄化されます。より穏やかな心持ちで、神様と向き合うことができ、神様への願いがより早く届くという考えがあります。

一方で、夕方は黄昏時(たそがれどき)また逢魔が時(おうまがとき)といわれ、昼と夜の境目には異界へとつながる不吉な時間帯とされていました。また、人々が活動しない夜は、神様が活動なさる、神様の時間になるという説もあり、神様の領域となる夜間に、人はむやみに神域に近付いてはならないとされていました。

昔、明かりの少ない夕方から夜間にお参りすることは、危険の伴うことでもありました。しかし、夜間は重要なお祭りが行われる時間帯でもあります。神様が新しい社殿にお移りになる遷座祭をはじめ、古くより伝わる神事には夜中に行なわれるものも少なくありません。昨年の天皇陛下御即位により行われた大嘗祭もその一つです。それらの多くが秘儀とされ、一般の目にはあまり触れられないように行われてきたのは、神様をなるべく穢れから遠ざけ、清らかな状態でお祭りを行うための方法
であったとも考えられます。

心願成就のために行われる“お百度参り”は夜間に行うことが多く、大晦日の深夜から年明けの時間帯にお参りする初詣もあります。本来、お参りの時間帯について厳格な決まりはないと云われております。

神社によっては、神札所などの受付が早く閉まるところや、夜間は閉門し境内に入れないところもあります。事前に調べてから、時間に余裕をもってお参りしましょう。

☆開閉門時刻:7時~18時

2020年9月5日土曜日

広げよう支援の輪 ~有馬育英会~

水天宮の有馬宮司が理事長をつとめる有馬育英会では、優秀な資質を有しながら経済的理由により、学費の支払が困難な学生に対して無利子の奨学金貸与を行っています。現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済的に困難な高校生以上の生徒や学生に向けた緊急支援や助産師を目指す学生にも支援を行っております。応募は学校からの推薦が必要ですが、学生の方からのお問い合わせも随時受け付けております。

☆沿革

有馬育英会は、旧久留米藩(現・福岡県久留米市)育英部として、将来の人材育成を目的として明治39(1906)年に初代総裁 有馬頼萬(よりつむ)氏により設立された、歴史ある育英会です。藩校であった明善堂(現・福岡県立明善高校)を中心に多くの奨学生を輩出しました。

戦後、一時中断していた育英部は、現理事長の父であり、直木賞作家の故有馬頼義氏により昭和44年、財団法人有馬育英会として復活再興しました。育英部の奨学生として勉学に励んだブリヂストン創業者の石橋正二郎、政治家の石井光次郎らが、設立に寄与しました。

平成24年には一般財団法人へ移行し、現在に至っております。


有馬育英会HPはこちらhttp://www.arima-ikueikai.or.jp/

一般財団法人 有馬育英会 

103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2-6-2

水天宮道場ビル 4

 電話:03-5623-9511


2020年8月5日水曜日

御神酒のおはなし

例年に比べ遅めの梅雨明けとなり、ようやくビールの美味しい季節となりました。
今年はリモート飲み会などで、おうち時間を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
さて、神社では毎日、神様へお酒をお供えします。お酒は、飲むと意識が昂揚し、普段とは異なる精神状態になる作用や、腐敗を抑制したり殺菌作用があることから、昔の人はお酒を「清らかなもの」、「神様に近付くことができるもの」と捉えていたようです。また、高天原の神様から頂いた神聖な食べ物であるお米から造られる日本酒は、神事におけるお供え物として申し分なく、さらに御神酒(おみき)としてお下がりを頂けば、神様のお力が宿る上質な嗜好品ともなりました。
☆福戌御神酒
水天宮ではご祈祷を受けた方に御神酒をお渡ししています。ご妊婦様や授乳中の方はそのまま飲むことはできませんが、お料理にお使いになってもかまいませんので、ぜひご家族皆様で神様のご神徳をいただいてください。

☆お酒の奉納について
お酒を奉納したいのですがどうしたらいいですか、という質問を受けることがあります。直接受付にご持参いただくか、神社宛にお送りいただいても構いません。ご神前にお供えいたします。