2021年2月28日日曜日

火の神様から水の神様が!?

 いよいよ明日から「弥生」ですね。

さて、当社の境内には、高尾神社という末社がございます。

高尾神社は雨を司る神様を祀っています。

神話の中で、イザナミはカグツチ(火の神)を産む時にやけどしたことで亡くなってしまいます。妻の死を悲しみ、激怒したイザナギは原因となったカグツチを斬りあやめてしまいます。斬られた際に噴き出したカグツチの身体からは、岩石、水、雨、雷、山などの神々が生まれました。

さて、この時に生まれた雨の神は、古事記ではオカミノカミ(淤加美神)、日本書紀ではタカオカミノカミ(高龗神)と記されています。オカミとは“龍”の古称で龍神とされています。農耕社会である日本においては、祈雨や止雨を司る神は古くから重要視され、奈良の丹生川上神社や京都の貴船神社は水の神として朝廷より特別な奉幣を賜っていたことで知られています。

タカオカミノカミを祀る神社は全国にいくつかあり、当社の高尾神社もそのひとつと云われております。

高尾神社へご参拝
3月4日には、高尾神社の御祭がございます。(職員のみの参列で行います)

水天宮へお参りの際には、ぜひ高尾神社にもお参りし、近年のゲリラ豪雨や雨不足などの異常気象が収まるよう、一緒にお祈りいたしましょう。