2021年3月29日月曜日

絵馬に願いをこめて☆

まもなく4月。東京では桜も満開です。
当社では、「安産絵馬」・「福絵馬」・「寳生辨財天絵馬」の3種類の絵馬をお分かちしています。これらは、「飾り絵馬」といって、持ち帰ってお願い事を書き、家にお飾りいただきます。 絵馬は神社の絵馬掛けなどに奉納するのでは?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。 昔は絵馬ではなく、生きた馬が神社に奉納されていました。日本では古くから馬が神の乗り物として神聖視され、神馬(しんめ)と呼ばれ、祭祀や祈願の際に奉納し神の降臨を願っていたのです。しかし祭祀の度に生きた馬を奉納するのは容易ではありません。次第に木や土で作った馬型に変わり、これが後に板に馬を描いた「絵馬」として変遷していったとされています。奈良時代には既に絵馬の奉納習俗があり、鎌倉時代以降から様々な図像が描かれ始め、江戸時代になると人々の願いが反映された現在の絵馬の形になります。また、神社でいただいた絵馬を縁起物として持ち帰るという風習もできました。 このコロナ禍にあっても、新しい季節はめぐってきます。皆さん一人ひとりが希望を持ち、この難局を乗り越えていきたいですね。