2020年12月9日水曜日

~納めと始めの12月~

今年も残すところあと1ヶ月をきりましたね。皆さま慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。12月は新たな年を迎えるにあたって、当社でも、煤納めはじめお正月の準備等、様々な物事をはじめる季節でもあります。写真は、この時期だけの子年と丑年の2つの金印を押した特別な御朱印「事始め限定御朱印」書きを行っているところです。※頒布は1231日迄で紙でのお渡しのみです。

「事始め限定朱印」の「事始め」って何だろう…と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。12月は「事始め」もしくは「事納め」という行事があります。同じ行事でも地域によって始めまたは納めと言ったり、日にちは8日や13日がはじまりであったり、12月ではなく28日や13日であったり…と様々です。元々12月と2月の8日に行われていたと云われており、「事八日」「八日節句」ともいいます。

また、「事」の語源はまつりごと。そして「事」とは神様をおまつりする「祭事」を示しているといわれており、関東では“ことのかみ”の祭祀を行う128日を事始めの日としています。江戸時代には陽数(縁起の良い数)であり、婚礼以外全て吉といわれる鬼宿日にあたる1213日が江戸城の「御煤納め」と定められ、お正月の準備を始める「正月事始め」として広まりました。正月事始めでは、煤払いや松飾りの用意など、年男(各家庭の家長のこと)が仕切り、年を司る神、年神様をお迎えするための準備を行います。

この年末は、幸先詣(さいさきもうで)という新しいお参りの方法もあります。なるべく混雑する日時を避け、皆様も「事始め」ということで、年神様を意識しながら、清々しい気持ちで新年を迎えることができるよう早めに取り掛かるのはいかがでしょうか。

来年はコロナ禍が終息し、皆さまにとって良い年となりますよう、お祈り申し上げます。