2020年11月5日木曜日

探してみよう~社紋のおはなし~

 皆さんは自分の家の家紋を知っていますか?

それぞれのご家庭に家紋が存在するように、各神社にも社紋(神紋)と呼ばれる紋章があります。紋とは、一族や団体の目印として用いられている固有の図柄のことであり、古くから家柄や地位などを表すものとして扱われてきました。

現在、日本には約10万種類もの、様々な紋が存在しているといわれています。神社と縁のある花や木、また神社の伝承をモチーフとしたものや、歴史上の人物に縁のある神社ではその家紋から転用されたものも多く、社紋には各神社の信仰対象や歴史が表されています。

さて水天宮では3つの紋が使われています。

先ず、三つ巴紋。有馬家の当主のみが使うことができる紋です。これは久留米藩主の祖である有馬豊氏(とようじ)公が摂津国有間神社(現兵庫県神戸市)を崇信し、天御中主大神のご神徳により立身出世を遂げ、そのご恩を代々忘れぬよう有間神社の社紋である三つ巴を有馬家の家紋としました。

次に、椿紋。これは、ご祭神である安徳天皇ゆかりの紋で、前述の三つ巴と並べて複紋の形で社紋として使われています。

次に、竜胆車紋。もともと京都の公家である久我家の紋で、第6代藩主有馬則維(のりふさ)公が久我家より使用を許され有馬家の紋としたと伝わっています。

日本ならではの“紋の文化”を知り、ご参拝の折に社殿等いろいろなところにある三つの社紋を探してみてください。