六曜は元々、中国発祥の時刻を用いた吉凶占いのひとつで、鎌倉時代末期から室町時代にかけて、日本に伝わったと云われています。しかしながら、現在のような「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」として定まったのは明治になり西洋の太陽暦が使われ始めてからです。そして、私たちの生活の中で日の吉凶として広く取り入れられるようになったのは、実は戦後からです。
さて、六曜のそれぞれの意味は、
先勝:「先(さき)んずれば即(すなわ)ち勝つ」友引:「凶事に友を引く」(昔は「共(に)引(き分ける)」の意味でした)
先負:「先んずれば即ち負ける」
仏滅:「仏も滅するような大凶日」(元は「空亡」⇒「虚亡」⇒これを全てが虚しいと解釈 して「物滅」⇒「佛(仏)」の字が当てられました)
大安:「大いに安し」
赤口:「万事に用いない凶日、ただし法事、午の刻(午前11時頃から午後1時頃まで)のみ吉」
神社にお参りされるときにも、やはり日柄を気になさる方は多いですが、実は、神道と六曜はあまり関係はありません。ご神前で奏上する祝詞の中にも、「今日を生く日の足る日と選び定めて…」という言葉があります。物事が生き生きとして栄え、 満ち足りた日として選んで…という意味です。「戌の日だけれど、仏滅だわ」「家族の都合が合わなくて、大安にお参りできない」など不安になる必要はありません。お参りする日は神様とのご縁を結ぶ大切な日ですので、“思い立ったが吉日”と考え、ご参拝ください。
☆ミニ知識☆
六曜は基本的に先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順番で巡ってきますが、カレンダーの途中で、急に順番が違ってくることがあります。これは、旧暦の月の朔日(1日)はかならず決まった六曜から始まるという決まり事があるからです。