2020年6月5日金曜日

疫病退散

緊急事態宣言は解除されましたが、以前のような暮らしが戻るのはまだ先になりそうですね。
医学の発達していなかった昔、人は常に疫病の脅威にさらされてきました。『日本書紀』には、崇神天皇5年に疫病の記載があり、これが日本において最も古い記録とされています。第10代崇神天皇は、人口の半減をもたらしたこの疫病を鎮めるため卜占をさせて、様々な祭祀を行います。代々宮中で祭られてきた三種の神器のひとつである八咫鏡(やたのかがみ)を大和の笠縫邑(かさぬいむら)にお移し、皇女豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に祀らせました。これは後に伊勢の地にお移しされ、伊勢神宮の始まりとなります。

さて630日は夏越(なごし)の大祓です。伊勢神宮をはじめとする全国各地の神社行われます。これは黄泉の国から逃げ帰った伊弉諾命が穢れを払うために禊を行ったことに由来する行事です。
当社では、本日より境内にて人形(ひとがた)をお分けしております
お名前と年齢(数え年)を書いて体をなでて
息を吹きかけ、人形に罪穢れを移しましょう
(初穂料 百円)
知らず知らずのうちについた半年間の罪穢れを祓い清め、今年後半も健やかに過ごせるよう祈りましょう。