2020年5月15日金曜日

神のまにまに

神道では、神様へ感謝とお願いを申し上げるときに「祝詞」という独特な文を奏上します。ご祈祷で神職が少し節をつけて読んでいるのを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
古来、日本では言葉に霊力が宿ると信じられ、人が言葉を唱えるとこにより、その霊力が発揚されると考えられてきました。祝詞にはこの言霊信仰が根底にあります。今でも結婚式などで、縁起の悪い言葉を使わないようにしますね。言葉により幸福にもなりますし、不幸にもなりかねません。
また神道には「言挙げせず」という考え方があります。これは、あえて言葉にして明確にしたり、言い立てたりしないという意味です。言葉が神様の意思に背いたり、慢心によるものである場合、悪い結果がもたらされるとされました。昔の日本人は言葉の重要さを認識し、慎重に言葉を選んで使っていたのではないでしょうか。
日本人が周りを察して気配りができるのは、このあえて口にしないという「言挙げせず」の精神に起因しているようです。現代では、欧米文化の影響で「こと細かく伝えること」や、「自分の意見をはっきり言うこと」が重要視されるようになってきました。これからは「言挙げ」することもしないこともどちらも大切。「口は災いの元」にならないように、神様の大御心を大切に生きていきたいですね。

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