書店では“掃除”と“幸せ”をテーマとした本が沢山あります。科学的な根拠があるのかはわかりませんが、多くの人がそれを実践し、結果として幸せになったと感じる人が多いのも事実のようです。
さて、日本人は世界で最も綺麗好きな民族といわれます。家の中では靴を脱ぎ、毎日お風呂に入り、服も取り替え洗濯します。この日本人のきれい好きには神道が深く関わっているといえます。毎日の清掃は神明奉仕の原点です。神道では“清浄”をとても重要視し、私たちは清掃のことを“お清め”というほどです。
また、皆様が神社でお参りするときに、手水舎で手を洗い、口をすすぐのも、身も心もきれいにして神様へお参りする為の“禊ぎ(みそぎ)”という罪穢れを祓う神道の作法を簡略化したものです。
今はなかなかお参りにいらっしゃることができないかと思いますが、家の中で過ごす時間が増えたこの時期だからこそ、無理のない程度に掃除を行ったり、部屋の模様替えをして気分を変えてみたり…と“ささやかな幸せ”を感じてみてはいかがでしょうか。
皆様の心身の健康と、新型コロナウイルスの早期収束をお祈り申し上げます。