この日で一連のお正月の行事が終了し、年末から忙しく働いてきた女性たちがやっと休息をとり、また京阪地域では女性が新年の挨拶回りをする習慣もあることから、別名「女正月」とも呼ばれます。
さて、小正月には小豆粥(あずきがゆ)を食べて、一年の邪気を払い無病息災を願います。旧暦で15日は望月(満月)であることから、望(もち)の日の粥→餅の日の粥となり、鏡餅を割って入れた小豆粥や小豆雑煮として食べることが行われてきました。
お餅も小豆もハレの日の食べ物です。古来これらは日常すなわちケの日の食べ物ではなく、神事でのお供え物で、神様からのおさがりとしていただく特別なものでした。
お正月でのおせち料理も、年神様をお迎えしておもてなしするためのもので、おさがりとして食べることで、神様のお力を分けていただく意味があります。
皆様もぜひ小豆粥を作って食べてみてください。神様の恩恵を授かり、皆様にとってより良い1年となりますように、お祈り申し上げます。
☆ミニ知識 ~お年玉はお餅だった!?~
鏡餅は年神様の依り代。鏡餅を年神様からのおさがりとして、年少者に分け与えたことが由来し、「御歳魂」と呼ばれ、現代のお年玉につながっています。