2019年7月15日月曜日

水天宮のこまいぬさん

7月半ばになりましたが、関東の梅雨明けはもう少し先になりそうですね。
さて、今回は神様をお守りする守護獣「狛犬」のご紹介です。
水天宮の狛犬は、大階段を上がったところにあり、ブリヂストン創業者の石橋正二郎氏により、昭和42年の社殿建て替えの際に奉納されたものです。大きくてとても迫力ある狛犬です。向かって右手は前足で玉を守り、左は子犬を守っていることから、子宝犬と同じようにそれぞれ家運隆盛・子孫繁栄の意味が込められていると言われます。
厳つい顔の狛犬ですが、その表情は、神社、地域によって様々ですので、是非お近くの神社とも比較しながら、足を運んでみてください。
 


狛犬の起源は古代オリエントに遡り、国王が強大な力を得るため、地上最強の動物「獅子」にあやかり玉座や家紋に像を刻んでいたことに始まると言われています。
やがて、インド・中国を経由し、日本に入ります。日本に伝わった当初は「獅子」で、左右同じ姿でしたが、日本のアシンメトリー配列を好む気風や、仏教の影響から、それぞれ異なる外見を持つ角の無い獅子と一角のある狛犬の像が対で置かれるようになりました。現在では左右とも角の無いものが多くなり、向かって右側が口を開いた「阿像」、左側が口を閉じた「吽像」という日本特有の形式に変化し、どちらも狛犬と呼んでいます。

☆石橋正二郎氏と有馬育英会☆
石橋氏は福岡県久留米市の出身で、水天宮とも縁が深く、当社宮司が代表理事を務める一般財団法人有馬育英会の前身である有馬育英部の奨学生でもありました。戦後壊滅状態になっていた育英部を立て直し、育英会として設立させた功労者です。
有馬育英会HPこちら