2018年10月1日月曜日

天から差し込む光

はじめに、この度の地震や台風の自然災害により、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

さて皆様は「笙(しょう)」という楽器をご存知でしょうか。
雅楽の演奏などに用いる管楽器で、大陸から日本に伝来しました。平安時代には既に今の形となり、現在まで脈々と演奏されています。皆様のなかには、神前結婚式などで耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
※ 写真は、神職の傍ら笙の製作と演奏を行っている水島権禰宜(左)です。

笙は17本の竹が円柱状に並んでおり、羽を閉じて休んでいる鳳凰にも見てられる事から「鳳笙(ほうしょう)」とも呼ばれ、澄み渡るような音色から「天から差し込む光」を表すと云われています。雅楽で用いられる2つの管楽器として、篳篥(ひちりき)と龍笛(りゅうてき)それぞれ「地上の人の声」・「天と地の間をつなぐ龍の声」を表し、3管が合奏される事で、宇宙を表現していると云われています。


水島さんの工房では、竹選びから小さな金具部分に至るまで、一人で、全て手作業にて作られています一つの笙が完成するまでには、1年以上かかるそうです。
雅楽・笙が好きで、演奏家として納得のいく楽器を作りたいと思い、笙製作をはじめたそうですが、今では、伝統を守り、未来に繋ぐ一助になれればと日々研鑽に励んでおられます。
 
笙は、神社の祭典等で奏でられる事も多く、全国で様々な雅楽団体が演奏会を行っていそうです。皆様「芸術の秋」是非、日本古来の音色を楽しんでみてはいかがでしょうか。