少子高齢化でお年寄りが多くなる一方で核家族化が進み、近年益々おじいちゃん・おばあちゃんと離れて暮らす若い世代が増えています。その為、昔からのしきたりや風習がわからず、困っている方も多いのではないでしょうか。
水天宮では人生の先輩方が活躍しています。私たち巫女も身嗜み、躾、人生における教訓そして昔からの知恵など教えてもらう機会が多く感謝しています。
《いただいた言葉を一筆入魂!》
諸先輩より、昔に比べ、現代の生活はとても便利で豊かになったけど、心の豊かさや人間関係について…というお話をしていた時に、「礼之用和為貴(礼の用は和を貴しと為す)」という言葉を教えて頂きました。「礼儀の役割は、人と人との関わりを秩序立てるもので、昨今のモラルやマナーの低下に道徳教育の必要性を強く感じる」と仰る先輩方に大変共感しました。
今日も素敵な笑顔で対応されている姿は、私たち若い世代の鑑です。
私たちも襟を正して謙虚な心で、奉仕に励んで参りたいと思います。
《ミニ知識!!》
年配の方のことを「年寄り」と呼びますが、これは年齢を重ねると同時に、「寄る」という言葉には「神霊が寄る」という意味があり、年を重ねて命の終わりに近づく、すなわち「神に近付く」という意味にもなると云われています。
室町時代以降、武家社会や町・村などで、高い地位の人や指導的な立場にあった人のことを「年寄」と呼んでいました。これは現在でも日本相撲協会の役職名として残っています。