2017年6月15日木曜日

伝えよう「帯祝い」、広げよう「帯プロジェクト」。

~伝えよう「帯祝い」~
ご妊婦様が五か月目の戌の日を目安にお腹に帯を巻き、安産を願う「帯祝い」は、古より行われてきた日本独自の習わしです。現代でも、当社の安産信仰の由来である鈴の緒「御子守帯(みすゞおび)」を多くのご妊婦様がお受けになり、ご家庭で帯祝いを行っています。



「御子守帯」は、無漂白の晒木綿の帯で、所々に天然素材の証である綿花の欠片が残っているのが特徴で、洗うとさらに柔らかく、優しい風合いになります。昨今、御子守帯を受けても、一度しか巻かなかったという声も聞きますが、安産御守としてご祈祷した帯ですので、帯祝い後もお使い頂ければと思います。

~ 広げよう「帯プロジェクト」~
当社では、出産後に御子守帯を赤ちゃんのための肌着やハンカチなどに作り変える、「帯プロジェクト」という取り組みを平成23年より続けております。これは東日本大震災後、ものの大切さやありがたさを実感し、女子神職や巫女を中心に始めた活動です。


御子守帯は約5メートル程ありますので、様々なものを作ることができます。最近では、ご自身のブログなどSNSに作品をアップされている方もいらっしゃいます。「帯プロジェクト」の広がりを実感するのと同時に、多くの方々にこのプロジェクトを知っていただければと思います。
待合室に作品を展示しておりますので、ご参拝の際はぜひご覧ください。