2016年12月16日金曜日

一つの経験を胸に


先日、研修で関西へ訪れ、住吉大社に正式参拝の後、帯ができるまでの工程を見学に行ってまいりました。今回は、腹帯を作って神社へ納めていただいている場所での貴重な体験をお話し致します。

~帯ができるまで~
はじめに腹帯を作る工程を簡単に説明しますと、まず糸を紡ぎ生成りの布へと織られ、その後水で晒らして干し、腹帯の形にしていきます。
やわらかな風合いを出すために、機械を使わず、一本一本丁寧に巻いて折りたたむ手作業での仕上げは、担当の女性の方が一人で行っています。 


~技の体験~
私もこの作業を少し体験させていただいたのですが、汚れが無いか等を確認しながら帯の重なりがずれないように均等に巻くのはとても難しく、長年行ってきた女性の熟練の技に魅了されました。また、帯作りに携わる方々のあたたかい思いが「一本の帯」にこめられていることを知り、とても感動しました。

~「御子守帯」へ~
当社に納められた帯は、私たち巫女が朱印を押し、宮司が戌の日の早朝にご祈祷し、「御子守帯」となります。多くのご妊婦様にこのぬくもりを感じていただけたらと思います。