新年を迎え早くも1ヶ月が経ちました。
私たちは来る2月3日の節分祭に向けて準備を進めております。
節分祭では恒例になりました、当社の神職、巫女による笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の三管での雅楽演奏を行います。
雅楽は元々日本にあった音楽や舞(国風歌舞)と、飛鳥から奈良時代にかけて大陸より伝わった音楽や舞(唐楽・高麗楽)の総称です。平安時代には貴族の教養の一つでもありました。使う楽器は今でも千年前のものと素材も形もほとんど変わっていません。
・天の光を表すといわれる笙は、リードが湿ると音が出にくくなるため、演奏の合間に火鉢で焙り温 めます。
・地上の人の声を表すといわれる篳篥は、同じ指孔を抑えても口の形や息の加減で音を変えることができ、主旋律を奏でます。
・天と地をつなぐ龍の声を表すといわれる龍笛は、風を切るような鋭く繊細な音で曲を彩ります。
この三管で「宇宙」を表すといわれております。
このような歴史ある楽器の音色を現代でも聴くことが出来るのは、日本が古いものを大切に守り伝えてきた証しといえるのではないでしょうか。皆様に雅楽の妙なる調べをお聴き頂き、雅なるひとときをお過ごし頂けますよう、本番まで練習に励んで参ります。