2015年4月3日金曜日

初心忘るべからず


水天宮では大きなお祭りで、祭典奉仕する女性神職は袿(うちき)を着用します。
この装束は平安貴族の女性が着ていた着物で、現在でも女性皇族方もお召しになる格式のある装束です。

55日の例大祭に向けて、先日、講師の方をお招きし、正式な装束の着け方である衣紋についての研修を行いました。装束を着る人を「お方」、着付けを行う人を「衣紋者(えもんじゃ)」と言い、衣紋者は前後二人一組になって行います。お方様を美しく着付けるのはもちろんのこと、祭典中に着崩れしないように決まった手順で手際よく行い、お方様への細かい心配りと礼儀作法がとても大切なことを学びました。
今まで何気なく行ってきた装束の着装ですが、衣紋道の奥深さを知ったと同時に、初心に帰って考え、実践することの大切さを実感しました。
当社でも本日、新人の巫女が奉職してまいりました。新たな始まりの季節、初心を忘れず日々神明奉仕に励んで参りたいと思います。