2014年12月1日月曜日

心をかたちに

師走に入り、寒さも一段と厳しくなってまいりましたね。
先日、講師の方をお迎えしまして、”折形”(おりがた)と”という日本の伝統文化について、実技を混じえ講義を受けました。
”折形”とは、ものやお金を和紙で包む技法で、礼の気持ちを形に折り上げると
いった礼法の一つです。折り方は様々で、何が包まれているかが解るのが特徴です。
    
日本の伝統的な技法で人の手から人の手へと大切に伝えられてきました。
”折形”には、必ずものを入れて包むことや、紙を回転させずに、上下左右の順番で折り上げていくなど、いくつか決まり事があります。定規などは使わず、感覚で折り上げていく先生の手さばきは素晴らしく、「その”感覚”を取得するのには何十年もかかったのよ。」とおっしゃっておりました。
今回の講義を通して、礼を重んじるからこそ、気持ちをかたちに表現できる日本人の奥ゆかしい心を学ぶことができました。