当社の仮宮近くの銀杏並木も色づいてまいりました。
赤や黄に染まった木々の美しさを愛でる風習は日本では古くからあったようで、「紅葉狩り」と呼ばれるようになったのは、鎌倉時代以降だと言われています。「-秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてぞ偲ふ 青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨めし 秋山われは」 額田王 (万葉集 巻一・十六)
(訳:秋の山の木の葉を見ては、黄葉を手に取って賞美する。まだ青い葉はそのまま置いてため息をつく。まだ黄葉していない葉が残っているのは残念に思われるが、私は秋の山の方が素晴らしいと思う。)
この額田王の歌をはじめ万葉集には紅葉について詠まれた歌が数多くあり、またその後様々な文学や芸能の題材としても親しまれるようになりました。
昔から変わらずに鮮やかに色づく木々は今も私たちの心を彩ってくれます。
昔に思いをはせつつ、美しい日本の秋を感じてみてはいかがでしょうか。