2020年3月15日日曜日

桜の季節によせて

昨日早くも、気象庁から東京の桜の開花が発表されました。
神様の依り代となる植物といえば、榊などの常緑樹が思い浮かびますが、昔は桜も神様が宿るといわれ、花が咲く頃になると山の神様が里の桜に宿り、田植えが終わるまで里に滞在すると信じられていました。農作業開始の目安となる桜の木は神聖視され、料理やお酒をお供えして豊作を祈り、農民たちは宴を行っていたといわれています。
サクラという名前の由来は、田の神を示す「サ」に、神の鎮座する「クラ」からという説、また、動詞の「咲く」に接尾語の「ら」がついたなど様々な説があります。
桜にゆかりある神様といえば、「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」が有名です。初めて桜の種を日本に蒔いたともいわれ、桜の名前の由来ともいわれています。

私たち巫女が御祈祷で頭に付ける簪(かんざし)も、梅から桜へと変わりました。草花を通じて季節の移ろいを感じることができるのも、四季の変化がはっきりしている日本ならではの魅力のひとつだと思います。皆様も今年はささやかなお花見になると思いますが、美しい神様の姿を想像しながら桜を眺めてみてはいかがでしょうか。

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