2019年11月15日金曜日

「大饗の儀」と「五節の舞」

先日の祝賀御列の儀では、天皇皇后両陛下の晴れやかな御姿に感銘を受けた方も多かったのではないでしょうか。
さて、昨日夕刻から本日の未明にかけて、天皇陛下が五穀豊穣と国の平安と発展を祈る「大嘗祭」が執り行われました。この「大嘗祭」の後に行われる祝宴を「大饗の儀」と呼び、国の代表として大嘗祭に参列した方々が招待されます。2日間にわたって行われ、大嘗祭で神様にお供えされたおさがりを天皇陛下と共にいただき、古来の芸能を楽しみ、陛下の即位を祝福し、歓びをともにします。
この時披露される舞に「五節の舞」があります。日本の雅楽では唯一女性が演じる舞で、おすべらかしの髪型に約20キロ程もある十二単をまとい、檜扇を持った未婚の女性5人によって舞われます。
「天武天皇が吉野で琴を弾いたとき、天女が現れ、5度、袖を振って舞った」
という言い伝えがあり、これは舞の歌詞にも残されています。百人一首に収められている有名な僧正遍照の歌(天つ風雲のかよひ路…)は五節の舞を見て作られたといわれています。途絶えた時期もあった五節の舞ですが、大正の天皇ご即位のおりに、新たに再興されました。
日本の国の成り立ちにつながる皇室の行事が、これから先もずっと変わらずに行われることを願います。皆様も、一世に一度しかない、天皇と国民による最大のお祭りに注目してみてくださいね。

☆記念限定御朱印のご案内☆
大嘗祭をお祝いし、「奉祝大嘗祭記念限定御朱印」を授与しております。書き置きでのお渡しです。無くなり次第終了となりますので、ご了承ください。