皆さんは御守の中に何が入っているのか、疑問に思ったことはありませんか?
御守とは、神仏のご加護をいただき、厄災を除けるためのものです。
御守の中に入っているものは「内符」とよばれ、もともと、特別な小石や木のかけらなどを大切に持っていたものでした。やがて神聖な文字や神様の名前を書き付けた紙などを社寺からいただき、それぞれ自分で作った巾着の布袋に入れて身につけるようになったといわれています。
すでに平安時代には首から下げる「懸守」という守袋が貴族の間で流行し、鎌倉時代には武士に、江戸時代には庶民に広まりました。現在ようなきれいな錦の布袋の御守が社寺で授与されるようになったのは戦後になってからのようです。
また、安産御守として巾着型の御守袋だけがほしいという方も多いのですが、当社では安産信仰の由来となった晒の腹帯自体を御守とする伝統を受け継ぎ、皆様におわけしております。そのため、戌の日に御祈祷した「御子守帯」「巾着型の御守袋」「福戌御守」の三体一式でおわけしております。
御守は時代とともに変化していきますが、御守に願いを託す人々の純粋な気持ちは変わないのではないでしょうか。
皆様どうぞ、それぞれの御守を身につけ、大切にお持ちください。