2017年7月15日土曜日

ウナギのお話



東京では連日真夏日が続いており、「土用丑の日」の鰻を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
今年は725日と86日が「土用丑の日」にあたります。
四立(立夏・立秋・立冬・立春)前の18日間を土用といい、特に立秋(87日)前の夏の土用には丑の日に鰻を食べる風習があります。江戸時代、平賀源内によって一般に広まったと云われていますが、古く奈良時代から精の付く魚として暑い時期に食されており、万葉集にも歌が残っているほどです。




さて、美味しく滋養強壮効果大の鰻ですが、神様や仏様の御使いとされる社寺があるのをご存知ですか?
ウナギは大山祇神(おおやまづみのかみ)や虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の御使いのため、お祀りしている社寺やその集落では食べることを禁じている地域もあるそうです。他にも信仰上、四足の動物やキュウリを食べることを禁じられていたり、御祭の期間だけ慎むなど、全国には食に関する様々な言い伝え残り、今なお受け継がれている所もあります。
ここ数年、鰻はとても希少な魚として高価になり、普段なかなか口にすることが出来なくなりました。鰻を食べる際には、神様からの御恵と食べ物の有り難さに感謝していただきたいものですね。