日本でも11月23日に全国の神社で新穀感謝のおまつりである「新嘗祭」(にいなめさい)が行われております。この日、宮中では天皇陛下が神々に新穀を捧げ、御自らもお召し上がりになります。
また、日本神話の中で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)から孫である邇邇芸命(ににぎのみこと)を通じて日本へ稲作文化が伝えられたことが記されています。
毎朝の神様への食事のお供え(日供)では、先ず最初には必ずお米がお供えされます。当社では神様へお供えしたお米は、お下げした後に小さな包みに入れ、「御饌米」として御朱印をお受けになった方等にお分けしております。これは、神様へお供えしたものを皆で分け合って頂戴する「神人共食」と云われ、神様のおちからを頂き、ご加護を授かることができるとされてきました。
11月23日は、日本人としてこの国が悠久にそして豊かに稲穂の実る国であることに感謝したいですね。
※表題の「豊葦原水穂国(とよあしはらのみずほのくに)」は、稲が豊かに実り栄える国という神話にある日本の美称です。