さて、今回は江戸時代の国学者である本居宣長(もとおりのりなが)が詠んだ和歌を紹介致します。
「たなつもの 百(もも)の木草(きぐさ)も天照す 日の大神のめぐみえてこそ」
「朝よひに 物くふごとに 豊受の 神のめぐみを 思へ世の人」
これらの和歌はそれぞれ、食物や草木の恵みは神様のおかげであり、食事を頂くときは神様に感謝しましょう、という意味です。
私達も毎日の食事の前後には、声を出して「いただきます」「ごちそうさま」と言います。
”目の前の食べ物を通じて、神様の恵みに感謝し、その品々を作って下さった方々を想うこと。”
この、古より日本人に息づいた素晴らしい習慣は、心豊かに、健やかに過ごせることのありがたさを気付かせてくれます。
どうぞ皆様、秋の実りに感謝し、日々豊かにお過ごしください。