2014年10月15日水曜日

安産御守(御子守帯)


境内では七五三参りのお子様をお見かけするようになり、秋の深まりを感じる季節となりました。
さて、今回は東京水天宮の「安産御守」をご紹介いたします。
皆様は御守というと、どのようなものをイメージされるでしょうか


当社の安産御守は晒(さらし)の帯そのものです。
なぜ晒の帯が御守かと申しますと、その昔、当社の「鈴の緒」(お参りの際に鈴を鳴らす晒の紐)のおさがりを、腹帯としていただいた妊婦さんがおりました。帯祝いの際に、安産を祈ってお腹に巻いたところ、ことのほか楽なお産ができたそうです。この安産のご神徳が人づてに広まり、晒の「鈴の緒」を安産の御守としておわけするようになりました。これが、当社の安産御守を晒の帯とする由来です。現在では、「御子守帯」(みすゞおび)と名付けて、戌の日に安産祈願をし、毎日おわけしております。

東京水天宮「御子守帯」は、5ヶ月目の戌の日に帯祝いをしていただく御守です。
帯祝いは犬が安産であるということにあやかって、戌の日に行います。
人々の生活の中に根付いてきた帯祝い。日本では古より、命は神様からの「授かりもの」と信じてまいりました。授かった命は確かにお預かりしました、との想いを込めて帯祝いにのぞんでいただきたいと願っております。
当社の帯は、昔ながらの生成りです。黒い斑点は生成りの晒の特性です。