9月は旧暦で「長月(ながつき)」といいます。長月と呼ぶようになったのには諸説ありますが、夜がだんだん長くなるという意味の「夜長月(よながづき)」が変化したという説が有力なようです。
今回は百人一首から、秋の夜空の清雅さが伝わる歌を紹介致します。
今回は百人一首から、秋の夜空の清雅さが伝わる歌を紹介致します。
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ
詠み人:左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)
※藤原顕輔(1090~1155)…代々名がある歌人が生まれた六条家の一人。
≪歌の意味≫
秋風に吹かれて、たなびいている雲の切れ間からもれてくる月の光は、なんと澄みきっていて美しいことだろう
日本には平安時代頃から旧暦8月15日の「中秋の名月」を愛でる風習があり、秋は昔から私達の心を豊かにしてくれる季節だったのですね。今年の中秋の名月は、9月19日です。
皆様も秋の夜長を楽しんでみては如何でしょうか。